グローバル採用勉強会

グローバル人材採用の現状や活用について議論、検証!

pic1-1日本における人材の国際化は遅れが見られるが、今後多様な人材を活用していく中で、高度外国人材の活用を積極的に進める必要があると言われております。

そこで現在、グローバル人材採用を考えている企業を対象に、先進企業の事例を踏まえ、2008年2月13日(土)、「第一回グローバル採用戦略セミナー」を開催致しました。

グローバル人材採用の現状や活用について多角的に議論、検証するものです。

基調講演
『グローバル人材開発施策を考える視点(Japanese Viewpoints)』
三菱商事 HRDセンター グローバル人材開発センター チームリーダー  GLOBAL HUMAN NETWORK CO.,LTD. 取締役総経理  松田 豊弘氏

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パネルディスカッション
グローバル人材採用への取り組みとその現状の課題
グローバル人材の人事・評価制度の現状と課題
グローバル人材の定着率の現状とリテンション対策
大学における留学生就職支援の実態と課題

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参加パネリスト
富士通株式会社 人事部人材採用センター長 田籠 喜三氏
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカルカンパニー
シニアバイスプレジデント 人事総務本部/信頼性保証本部 宮脇 彰秀氏
青山学院大学経営学部 客員教授 中国清華大学継続教育学院

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顧問
株式会社イノベーションズ代表取締役社長 中田 研一郎氏
株式会社ジェイエーエス 小平 達也氏
立命館アジア太平洋大学 キャリアオフィス課長 亀田 直彦氏
SoftBank Golbal Rental ロビン・シャンカー氏
東京大学 サシャ・ジヴァノヴィッチ氏
早稲田大学 袁 黄琳氏
ソルバーネットワーク株式会社 代表取締役社長 油屋 康

基調講演『グローバル人材開発施策を考える視点(Japanese Viewpoints)』

三菱商事 HRDセンター グローバル人材開発センター チームリーダー
GLOBAL HUMAN NETWORK CO.,LTD. 取締役総経理  松田 豊弘氏

日本企業の中でも1994年から先進的に人材のグローバル化に取り組んできた三菱商事の松田氏より、具体的な取り組みについて聞くことができた。

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まず筆頭に挙げられる重要なポイントは、三菱商事ではグローバル人財開発室が前社長の槙原氏のトップダウンにより社長直轄のプロジェクトチームとして発足した点が挙げられる。
そこにインドネシア駐在時代に優秀なローカルスタッフの流出を間の当たりにし、問題意識を持っていた松田氏が抜擢をされた。
講演は以下のテーマに沿って語られたが、講演後は過去の事例を聞くために参加者より数多くの質疑がよせられた。

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1.なぜ日本企業は海外で人気が無いのか?
2. 日本企業はなぜ優秀な非日本人プロ人財もしくはその候補者を惹きつけれないのか?
3. 我々は、日本企業の中で活躍しうる人材を見抜く目を持っているか?
4. どうすれば非日本人のプロ人財をひきつけることができるのか。
5. グローバル人材施策の(日本企業的)視点

パネルディスカッション

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国内及び外資企業のグローバル人事責任者、大学の留学生就職支援担当者、現役留学生など多くの異なった視点からグローバル人材に関しての諸問題とそれに対する具体的対策案を聞くことができた。
特に事前アンケートで関心が高かった以下の項目を中心に活発な意見交換が交わされた。
1.グローバル人材の人事評価制度の現状と課題
2.グローバル人材の採用戦略とその事例
3.グローバル採用の定着化とその施策

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中でも元ソニーのグローバル人事責任者である中田氏が問題定義した、中国におけるグローバル人材争奪戦の現状と日本企業の人事戦略の危機的状況に関して、白熱した議論が交わされ参加者からのアンケートでも非常に好評を得る事ができた。

総論

当日は新卒採用の繁忙期の中、80名を超える申込があり、参加企業のうち3/4は従業員数1000名以上の大企業で、約8割の企業が既に海外オフィスを持つグローバル企業であった。グローバル人材採用についても既に取り組んでいる企業が多く、採用だけでなく、人事評価やリテンションなど各課題について次回同様のセミナーを希望する声も多かった。今後はテーマを絞ったかたちで、このようなセミナーを定期的に開催していきたいと思う。

グローバル採用戦略セミナー終了後、懇親会を開催致しました。
人事同士の懇親会はあまり多くないので、率直な情報交換の場として好評を得ることが出来ました。

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